WalkScoreで街の歩きやすさやバイク市民の快適さを可視化する

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photo credit: mugley via photopin cc

その街がいかに快適か、という指標の一つに、街の歩きやすさなどがあると思います。 『グリーンネイバーフッド―米国ポートランドにみる環境先進都市のつくりかたとつかいかた』においてアメリカのポートランドにおける年のあり方についての研究がされているこの書籍は、街の自治やこれからの暮らし方生き方を考えるのに参考になる著書です。街におけるコミュニティやその街に住んでいる人たちのシビックがプライドをどう醸成させるか、ということは、身近なところから社会を考え、社会意識や政治参加を促す一つのきっかけになると思います。

そうした中、街をどう活性化させるか。ということの一つに、歩きやすさは欠かせないものだと思います。どんなに素晴らしいお店やレストラン、住んでいる人たちのマインドがよくても、人は人と日々触れないながら生きています。それは、ソーシャルメディアなどのオンラインだけでは補完できません。実際に会い、話し、語らい、食事をともにしたりすることから始まります。そのためには、人が自然と街に足を運びやすくする導線や流れがないといけません。どんなに魅力的なとこであっても、「わざわざそこに行く」という気持ちがあっては、人は集まりません。

「ちょっと近く寄ってみたし行ってみるか。そこは行けば誰かいるよね」。というカルチャーをつくりだすことは、コミュニティを作り上げる上で一つの要素だと思います。そして、目的のお店や場所以外にも、魅力的な場所やスポットがあるか。様々な素敵な場所が重層的に重なることで、その街の魅力が増してくると思います。

WalkScoreは、そんな街の過ごしやすさを、ソーシャル集め、伝えるサイトです。

その街にどういった魅力的なスポットがあるか。写真やコメントをユーザが自由に投稿し、Likeなどでまわりの評価を集め、情報が集約され、その情報をもとにスコアが表示されるものです。その街を魅力だと感じてる人が多ければ多いほど、情報も集まり、情報や編集され、街の面白さができあがってきます。こうした、ボトムアップな情報編集が、おそらくこれからの時代に求められてくるのだと思います。スマートフォンなどをもち街の情報を誰でも投稿する。その情報を別の誰が編集していく。Foursquareなどを普段よく使ってる自分としても、スポット情報などを定期的にあげることで、お店の情報を誰かに届けることの楽しさを感じます。

また、WalkScoreは先日Bike版のページもローンチしています。街にとっては、歩くだけでなくいかに自転車で通勤したりといった交通手段にしていくか、ということもこれから大事になってきます。自動車に乗って目的地まですぐに向かうだけじゃなく、との途中にある街の景観や街の様子、匂いなどを感じながら街を散策することで、新しい発見に気づくこともあります。また、健康にとっても環境にとっても、自転車の利用をNYなどの都市は推進しています。また、自転車は気がつくと放置自転車などの問題が発生します。しかし、街に住んでいる人やその街を利用している人たちの意識が保たれれば、自然と街は綺麗に、そして使いやすくなるようになっていきますし、行政などもそうした問題解決を図ることの重要性に気づいていきます。つまり、。自転車が過ごしやすい街は、翻してみると過ごしやすい街や街の自治が保たれている街と言っても過言ではありません。

新しいページであるBike Scoreでは、アメリカ各地の都市のバイクの過ごしやすさのランキングが載っています。100点満点で一位が79点のミネアポリス、2位に70点でポートランド、3位に同点でサンフランシスコとなっています。たしかに、サンフランシスコやポートランドは自転車市民にとっても過ごしやすい街だとよく耳にします。こうした、街の状況を可視化されるということら、行政にとって街をどう作り上げてくか、その指標として市民が投稿するボトムアップなサイトの情報を判断の一つにするということは大いに活用すべきものだと思います。

参考原文
The Most Bikeable Cities In America – PSFK

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このあたりの書籍を改めて読むと、街の自治をどう考えてくかについて参考にあると思います。

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