NewsPicksのインフォグラフィック企画に編集協力しました

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ソーシャル経済ニュースのNewsPicksに在籍している、インフォグラフィックのエディターなどをやっている櫻田さんとコラボし、『インフォグラフィックで復習。オープンガバメントの歩み』という企画の編集をお手伝いしました。

きっかけは、共著で執筆した『ICTことば辞典』を出版し、献本ついでにNewsPicksのオフィスにお邪魔したときでした。櫻田さんとは、以前から親交があり、また櫻田さん自身も最近『インフォグラフィックで見るApple, Google, Facebook, Amazonの買収戦略 』を上梓したばかりで、メディアにおける記事の在り方などを研究されていたこともあり、互いの書籍に関しての意見交換などをするところから話が弾みました。

『ICTことば辞典』は、従来のIT関連の用語集と違い、テクノロジーと私たちの生活がどのように密接に結びついているか、その背景やメリットデメリット、テクノロジーと法律や社会課題に関する記述が豊富なことが特徴です。そうした内容なこともあり、『ICTことば辞典』とNewsPicksの読者層との親和性が高いということから、『ICTことば辞典』にある単語をもとに、再編集などをしてそれをインフォグラフィックにして一つの文脈のなかで記事としてできないか、と話をしながら出てきて、実現した企画となりました。

インフォグラフィックの作り方については、櫻田さんのブログでも紹介されているように、はじめにいくつかの単語などをもとにテーマを設定したり、そこから一つのキーワードを深堀りする記事に変えたりと、互いに議論しながら内容を詰めていきました。

これまでのICT関係は、なにかフィジカルな物体としてのモノがあり、それを説明することができていましたが、最近ではIoTやらウェアラブルといったもの、今回でいえばオープンガバメントとかオープンデータといった概念的なものが時代としても注目されるようになり、それをテキストだけで紹介することの限界もあります。だからこそ、グラフィックなどの手法は意味がある表現手法といえます。

自身が普段から研究しているものをもとに、それをテキストやコミュニケーションをもとにデザイナーに伝え、それをデザイナーが形にする。研究者とデザイナーとの協業を通じた新たな伝える方法の模索は、まだまだ試行錯誤してみたいところ。

また、辞典という中立的で内容が腐らないコンテンツをもとに、そこから時代に合ったものや読者に合わせて再編集しながら、書籍とウェブ、他媒体との連携によるコンテンツ制作という方法もまだまだやりようがあるし、メディア同士のこうしたコラボを通じたやり方もあるはず。

まだまだ『ICTことば辞典』とNewsPicksのコラボ企画はあと何回かあるので、そちらもお楽しみください。

あと、『ICTことば辞典』は書籍だけじゃなく電子書籍版も発売されました。KindleやiPadなどで楽しめます。内容も、紙の書籍ではできなかったオールカラーで、文字調整もできるリフロー型と電子書籍としても形も悪くありません。実は、辞典としての電子書籍はこの本ははじめてみたいなので、版元の三省堂としても色んな意味で挑戦した書籍になっています。

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