12月16日は衆議院選と都知事選のダブル選挙−こういうときだからこそ、若い人の投票が大きな動きになる

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12月16日。この日は、先日解散がおこなわれた衆議院選挙の投票日。と、同時に、都知事選の投票日でもある。つまり、都民にとってはダブル選挙なんです。

がしかし、新聞やテレビなどは、政策ではなく政局の動向を中心とした報道や記事が多く、実際の政策の議論にまでなかなかいけていない。衆議院選も党が乱立し、また、かつての“郵政解散”や“政権交代”などのようなキャッチーなものもなく、逆に言えば、政策の争点も原発や増税、社会保障などなどバラバラになっている。

もちろん、争点がバラバラということは各政党もどこがキャスティングボードを握るかも分からない。仮に第一党の議席をもっている党であっても、それが過半数出ない限り、第三党や下手すると第五党の数人規模の政党が議席の鍵を握ることがあるかもしれない。なにがおこるかわからない衆議院選になるかもしれない。もちろん、それらも含めて、One Voice Campaginでは、インターネット選挙運動の解禁も含めた、『インターネットと「これからの新しい政治」の実現に向けて』ということで、11月29日にイベントをおこないます。地道な活動ながら、こっちは、日本の政治を次の時代に対するアップデートをおこない、一人ひとりの社会参加を促すために活動していければと思います。

こうした、インターネットのさらなる利用における新しい政治の形の模索は、なにも国政だけでなく、地方の議会運営にも関わってくる。そうした上で、今回の都知事選は、ある意味で衆議院選よりも別な意味で大きな意味をもつかもしれないと、思います。

4代13年間東京都知事を務めていた石原慎太郎氏が突然の辞任により、日本維新の会として衆議院選に出馬を決意。それにより、都知事選は石原氏不在によって大きく注目を浴びるようになった!…という矢先に衆議院選の解散。それのせいで、本来だと日本の地方における、しかも日本の首都である東京の都知事選があまり報道されなくなった。

しかし本来だと、首都の東京の代表ということは、世界的な視野でみても大きな存在であるということを改めて考えないといけない。僕らが、NY州のブルームバーグ市長などの名前をよく目にするように、一地方知事ではなく日本の首都の代表はつまり、世界における日本という国の首都の代表である、という認識なのだ。それくらい都知事というのは、注目を浴びる存在なのだ。

また、東京は国から地方交付税交付金も補助金ももらっていない存在であり、対等に国の政策や方針とは違った政策が打ち出せることもできる。そうして意味で、外からの視点だけでなく、内からも、政策に対する自由度が他の地方の都市よりもある。

東京都に住んでいる人にとっては、“国政”という大きな枠だとなかなか日頃の生活に対する実感がわきずらいかもしれない。しかし、都知事や市議などは、実際に自分の住んでいる街や県や都の問題に対し、ダイレクトに直結している問題解決を図ることができる。もっといえば、国政というのは、国としての大きな方向性を示す存在であり、個別の事象などは、結局のところは地方の議員や議会に委ねられるということだ。道路や建設物、施策や税金問題、企業誘致や地元の企業に対する補助や支援などは、その住んでいる地域の議会や知事が大きく関わっているのだ。

そうした意味で、今回の東京都知事選は東京都に住んでいる人にとって注目すべきものだと思う。また、衆議院選もそうだけど、争点や大きな対立構造が見えにくい選挙においては、人口比率が少ない若者の行動によって様々な影響をもつことができる。投票に行かないと考えられている若い人たちが一人でも多く投票に行き、またSNSやブログ、HPなどで、「こうした問題に対し関心がある」ということや、投票に行ったということを発信することでその問題に対し議員や注目をせざるをえない状況ができることが大いにあるのだ。なぜなら、誰がキャスティングボードをとるかわからない状況だから。

だからこそ、こうしたどういう結果になるかわかりづらい状況こそ、自分たちの意見が通るチャンスなのだと考え、ぜひ、投票や選挙に対し少しでも意識を向けてもらいたい。投票に行く事、選挙に立候補している候補者のことを調べてみること、候補者に自分が疑問に思っていることを電話やメールで問い合わせてみること、嫌や友人と選挙についてちょっと話してみるなど、どんなこともアクションにつながる。ぜひなにか少しでもいい。

そこで、11月28日には今回の都知事選における「公開討論会」(参加申し込みはこちら)がおこなわれる。選挙期間以外で、都知事選候補者が全員揃い、政策について議論し、東京都の今後について話す場だ。こうした場に、若い人がたくさんいる、という状況を見ることができれば、候補者や周りの人達も若い人たちの動きに意識をさらに向けることになる。ぜひ、こうしたイベントなどに足を運んでもらいたい。実際に自分の目や耳で議員と話してみたり、選挙の雰囲気を味わうことで、少しでも政治や身近に感じることができるかもしれない。

また、この都知事選の公開討論会には、ivoteやOne Voice Campaignでも一緒に活動をしている友人の原田謙介が立ち上げたYouth Createが運営にも関わっている。政治と市民をもっと身近に、という意識でずっと活動をしている友人である。ぜひこうした活動を応援していきたいと思っている。

以下、公開討論会の概要を書いておきます。興味のある方はぜひ、参加してみてはいかがでしょうか。

【公開討論会概要】
<東京都知事選挙、主要立候補予定者を招き、都政について徹底討論!!>
約12兆円という国家予算に匹敵する東京都の予算。
人口1321万人(内20代は157万人)、都の職員数は17万人という大都市東京。
この東京都の新しいリーダーが12月16日に誕生します。

そのリーダーを選ぶのは私たちの一票です。
各立候補予定者の政策・考え・一挙手一投足を直接確かめてみませんか?
政治に無関心なままでは何も変わりません。多くの皆様のご来場をお待ちしております!

■目的
政治が抱える問題点や課題の鮮明化
有権者がその政策や根本方針を見極める機会の提供
各政党が政策や理念を有権者に訴え共感を得る機会の提供

■主催
NPO YouthCreate(ユースクリエイト)
日本政治報道株式会社

■実施日時
2012年11月28日(水) 19:00〜21:00(予定)

■開催場所
日本青年館 中ホール
東京都新宿区霞ヶ丘7番1号 アクセス
JR総武線 千駄ヶ谷駅、信濃町駅より徒歩9分
東京メトロ銀座線 外苑前駅(3番出口)より徒歩7分
都営地下鉄大江戸線(A2出口)より徒歩7分

立候補予定者(50音順)
猪瀬 直樹
宇都宮 健児
松沢 成文

観覧参加申し込みはこちら

参考書籍

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