ウェブマガジン「マチノコト」を立ち上げて2ヶ月が経ったことやイベント登壇、最近考えていることなど

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以前、社会を私たちごと化するために。まちづくり・コミュニティデザインをテーマにしたウェブマガジン「マチノコト」をリリースしました という記事の通り、マチノコトというメディアで日々、全国各地の地域づくりの取り組みなどを紹介しています。毎日、全国のローカルのメディアを調査したり、実際に地域で活動しているNPOや個人の方々からの情報をもとに編集し、コミュニティデザインの事例や活動の詳細、行政などと活動している最新の動きについての記事を書いています。

11月5日発売の『ソトコト』12月号の、まちのプロデューサー論というコーナーにて、取材された記事が掲載されてます。コミュニティデザインマガジン「マチノコト」を通じて伝えたい、地域やまちづくりのこれからについて書かれています。他にも、特集テーマも魅力的なので、お近くの書店で見つけたら手にとってみてください。

Posted by 江口 晋太朗 on Monday, November 4, 2013

そんな中、ソトコトの2013年12月号が「コミュニティデザイン術」という特集で、studio-Lの山崎亮さんやリトルトーキョーの中村健太さんなど、コミュニティデザインやまちのプロデュースを行っている人たちについての話が紹介されていました。そのソトコトで毎号掲載されているコーナーのひとつ、「まちのプロデューサー論」で、「マチノコト」が紹介されており、マチノコトの編集を担当している僕とモリくんとが、マチノコトを作った経緯やまちづくりに対して二人が考えていること、そしてマチノコトの編集で大事にしていることについて話をさせていただきました。

ソトコトのテーマもコミュニティデザインですし、マチノコトとすごくリンクしていると思うので、近くの書店で見かけたら読んでみてください。

また、発行人である横尾さんと僕とのインタビューが、greenz.jpにて掲載されました。

行政が横展開できる情報発信を!横尾俊成さん&江口晋太朗さんに聞くウェブマガジン「マチノコト」が目指すこと [政治のつかいかた] | greenz.jp グリーンズ

こちらは、当初立ち上げたスタンバイからマチノコトへとシフトした理由や、マチノコトに対する二人の思いについて書かれています。僕自身の話としても、ネット選挙解禁の活動のOne Voice Campaignからのマチノコト、そして、Code for Japanの立ち上げといった活動など、「地域と主体性をもった自治意識、そして市民と行政との協働の可能性とこれから」という今の僕のテーマについても話をさせていただきました。

江口 「政治をもっと身近に」というときに、国や世界といった大きなものごとを考えてしまいがちですが、それだと概念的ではなかなかイメージが沸きません。そこで大事になるのが、目の前のことに目を向けることだと思うんです。
道端にゴミが落ちていたり、標識が壊れていたり地元の子育て問題を考えたりといったところから、社会や政治との関わり方が見えてきます。また、そうした課題があることを認識するだけではなく、課題を課題だと広く共有することも一つの政治参加です。例えば、ひとつのツイートで、オピニオンが広がっていくこともありえます。
小さくてもいいから、具体的なアクションを積み重ねていくことでしか、社会は良くならない。そのためには、自身の住んでいる地域や暮らしを見つめなおすことが大切です。(グリーンズインタビューより抜粋)

地域づくりには、個人や民間だけでなく政治や行政も大きく関わってきます。そうした上で、マチノコトでできること、Code for Japanでできること、そして、僕個人としてできることなどを、これから模索していければと思っています。

「テクノロジー」は一つのツールであり、それをどのように使うかを考えることが大切となってきます。そして、情報もただ情報としてあるだけでなく、情報が情報としてきちんと伝わるための場作りや情報のインターフェイス、そしてそれらをトータルで考えるUXといった「デザイン」の側面からも、社会全体を考えなければいけません。政治や行政の問題だけでなく、広い意味でのソーシャルデザインを考える意味でも、今後ますますテクノロジーとの関わりも必要となってきます。

こうした、テクノロジーとデザイン、ソーシャルといったそれぞれの面を、メディアや編集といういったコンテキストを作りコンテンツの場を提供する動きが、これから自分としても本格的になっていくのではないかと考えています。また、都心や地方といったくくりではなく、「地域」というそれぞれが持つ文脈をいかし、これからの時代に再構築する、という意味で、地域や社会全体をアップデートすることが求められてきています。こうした、「アップデート」という意識を持ちながら、さまざまな企画や提案などをしていきたいと考えています。

そして、先のグリーンズの取材の流れの中で、先日行なわれたgreen drinks Tokyoにて、横尾さんと「政治のつかいかた」というテーマでお話させていただきました。横尾さんの著書『「社会を変える」のはじめかた 』、そして拙著『社会をパブリックシフトするために』などの話を踏まえつつ、マチノコトについてや、これからどう私たちが政治について関わりを持っていくか、といったことについてお話させていただきました。

マチノコト » green drinks Tokyo「政治のつかいかた」にマチノコトの2人がゲストで登壇しました

政治と考えると、とかく選挙とか政局みたいなものだと考えがちですが、しかし実は政治というのは私たちの日常にあるものだと私は考えています。政治家は、私たちの社会の仕組みを作る代理人です。つまり、政治家を選ぶという主権をもち、社会をどのようにしていくかを左右しているのは私たちなのです。だからこそ、自分たちが居心地の良い地域を作るかどうかは、私たちが日頃から地域をどうしていきたいかを考えることなのです。そのために、社会をどう「私たちごと」していくか。そのためのマインドシフトを起こすことが大切なのだと考えています。

他人任せではなく、自分たちで作るという意識、そのために社会をDIYしていく精神、その先にあるDIWOという協働の精神を持つことが、これから求められていると考えています。

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