シビックエコノミーの考え方や、日本におけるシェアの現状などについて、Shareableのジャーナリストである Nithin Coca氏からインタビューを受けました。
シェアする先にある、都市の文化や歴史を再構築し、市民参加を促すためのデザインのあり方、日本におけるシェアの広がり方などについて話をしました。特に、シビックエコノミーの概念は、イギリスなどから端を発し、その根底にはシビックプライドなど、誰もが都市とかかわりをもち、持続可能な街にしながらも、個々人にとって豊かな生活を自らデザインしていけるものである、という考えにNithin氏もいたく共感し、想定よりも長い記事となってちょっとびっくりしています。
もともとは、友人から「海外の記者から、日本のシェアリングの現状について話を聞きたい」という相談があり、そこからインタビューを受けることとなりました。インタビューでは、通訳の人が間に入りながらだったこともあり、できるだけ平易な言葉で、その概念が生まれた社会的背景、日本特有の課題を整理しながら話をしました。
「シビックエコノミー」という考え方そのものは、イギリスなど欧州を中心に生まれた言葉ではあるものの、互いに支え合い、共同生活を営む行為自体は、日本においても結や頼母子講などが例にあるように、生活のなかで生み出した知恵や制度としてあったはずです。そうした思考のフレームを、いかに現代において再設計し、より持続的なコミュニティのあり方にしていくかが、ますます問われてきます。
そこには、経済合理性だけではない、都市の文化、歴史と向かいながら、地域参加型で創発を生み出す土壌を作り出すことであり、その土壌を作るために必要なネットワークをいかに構築していくか、ということなんじゃないかな、と最近思っているところです。
Shareableの記事は、以下からご覧になれます。ご笑覧ください。
▼Civic sharing projects in Japan: Q&A with urban policy researcher Eguchi Shintaro
https://www.shareable.net/blog/civic-sharing-projects-in-Japan-Q-A-with-urban-policy-researcher-eguchi-shintaro