多様な「白杖」を一緒に考えてみる

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眼の不自由な人が使ってる「白杖」の意味を知っていますか。

立って歩くときの目の前にあるものを確かめたり、なにかにぶつかったときの衝撃を和らげるものがあります。他にも、周囲にいる人たちに知らせたりする役割もあったりします。

そんな白杖ですが、普段ではなかなか見かけないものですが、人によっては生活の一部の道具として日常的に使うものです。けれども、白杖で画像検索するとわかりますが、どれも似たり寄ったりだったり、ECサイトで見ると、値段的な幅もだいたい同じようなもの。道具としての機能性だけでなく、見た目やデザイン性などに多様性があっていいはず。

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Google画像検索で「白杖」と検索した結果

白杖と名付けられているけれども、必ずしも「白」である必要もなかったり、例えば、もっとかっこいい杖やユーザーそれぞれのニーズにあった使い方にあった杖があってもいいはず。

ユーザーの生活やライフスタイルに寄り添いながら、日常性のデザインに落とし込んだ白杖を考えてみたい。

ブライドサッカーの加藤くんとやりとりしていくなかで、私も理事として参加しているNPO法人インビジブルが、そんな白杖を考えるためのワークショップを企画しました。

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白杖そのものだけでなく、目の不自由な人が普段どんな生活をし、そして、どんなところで困っているのか。

白杖のあり方・使われ方を再定義し、白杖を必要としている人々が「使いたい」と思えるものを研究・開発する企画です。

http://sew.officelabo.okamura.jp/default/event/info?id=66

ラボ的アプローチ、ワークショップを通じて、白杖の可能性を多角的に捉え、具体的に実験的な試作を重ねながら必要とされる製品を模索していく。このプロジェクトを通じて、差別・区別の境界線を越え、白杖は、それぞれの個性の表現であること、それを利用することへのプライドを高めてもらいたいと考えます。

今回のワークショップは少ない定員となっていますが、今後、回を重ねたり、さまざま場を用意しながら、さまざま人たちとともに対話の場を重ねていこうと思います。