路面に並ぶ店舗や看板は、まちの景色をつくる大きな要素だと僕は思います。
カフェやバー、本屋、立ちそば屋など、まちによって独特な商店が立ち並んでいて、各地を訪れるにつれて、その様子からまちのさまざまな魅力を経験してきました。
では、自分が普段住んでいる、働いている東京に目を向けたとき、そうした路面をきっかけになにかできないだろうか。オフィスやイベントスペースといった名称や用途で限定されるのではなく、まちにひらきながらさまざまな人たちと気軽に話ができる場所。
かつて、各地にあった公民館的なるものを現代のなかにつくりだすことはできないだろうか。そんなことを考えながら、いろいろと物件を探した結果、日本橋は水天宮近くに素敵な物件と出会えました。
築60年近くのビルの一階は、もともと車庫だった場所をテナント用に改修されてた場所です。大通りから一本外れたこの場所は、中心部にもかかわらず車もあまり通らず静かで近所の人たちがゆっくり行き交う様子が見られます。
歩いて10秒というご近所には、中央区の「世界湯」という銭湯があり、毎日多くの人たちで賑わっています。手前の空間と奥の小上がりになったスペースに分かれていて、ギャラリー、イベントスペースとオフィスをうまく切り分けれそうな場所をツバメアーキテクツの山道くん、内装を福元さん率いる株式会社TANKさんにお願いし、素敵な空間になりました！
特徴は、三角形の机と継ぎ手のある家具。可変性を十分に確保した家具は、用途に合わせてそれらをモジュール的に組み合わせることで、いろんな顔を空間につくってくれます。気分を変えたいとき、おしゃべりしたいとき、本屋やカフェとして機能させたいとき、ギャラリーとして空間全体を使いたいときなど、変化する空間をもとに常に新たな発見や刺激を生み出せる場所になっています。オフィス空間の床材には、 西粟倉みんなの材木屋の床貼りを使っています。
そんな場所の名前は、「The Living（リビング）」。まちの寄合所としてのリビングとして、まちの人たちやさまざまな人たちにひらいた場所、そして生きる、生活する、暮らすという意味の「Live」を合わせながら、まちのなかで暮らすことから、世の中全体を見据え、新たな考えを巡らせながら生きる知恵を育む場所になればと考えました。
そんなThe Livingは、本日8日（月）から12日（金）まで、オープンオフィスとして常に場所を開放しています。私、江口もほぼ終日ここにいますので、お近くの際にはぜひお越しいただければ嬉しいです。コーヒー片手に、ぜひお話でもできれば。12日（金）は、19時以降からはビールやお酒なども用意しています。
https://www.facebook.com/events/1091765537569420/
また、12日にはmosakiの「パーソナル屋台」によるコーヒーを振る舞うオープニングイベントも行います。コーヒーやドリンクなどを振るまいますので、ぜひお越しくださいませ。
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https://www.facebook.com/events/613682658799001/
今後は、スペースにて展示やイベント、本を使った企画や古本販売なども、定期的に行っていく予定です。
The LivingのFacebookページもつくりました。
https://www.facebook.com/the.tokyo.living/
通常のなにもないときはオフィスなどのちょっとしたワークスペースとして機能していますし、簡単な打ち合わせや集まり程度であれば、ご自由に使えるようにしようと思います。
オープンオフィス期間以外でも、基本的に常に開けていますので、現代の公民館的な場所として、まちにひらかれたパブリックスペースをもとに、社会のさまざま出来事を語らい、議論する場にしていければ幸いです。急がず、ゆっくりといい場所にしていこうと思います。
同時に、この場所を盛り上げたり、私の仕事を手伝ってたりしてくれる人も募集しています。インターン、アルバイト含めて、今後さまざまな企画を一緒に手伝ってくれる人がいれば、気軽にご連絡くださいませ。
■The Living オープンオフィス
日時：8月8日〜12日：9時〜19時頃
12日（金）は19時以降からビールやお酒なども用意しています
場所：東京都中央区日本橋人形町2-15-6大丸屋ビル1F
https://goo.gl/maps/oGV1h6doVMx
東京メトロ水天宮前駅から徒歩3分
東京メトロ人形町駅から徒歩6分
都営新宿線浜町駅から徒歩7分
主催：TOKYObeta Ltd.
問い合わせ
info@tokyobeta.com
設計：ツバメアーキテクツ
施工：TANK
撮影：長谷川健太