9月1日:地域デザイン学会にて基調講演を行います

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正会員、参与として参加している地域デザイン学会。7月にシビックエコノミーフォーラムを開催するなど、学会メンバーとして、研究者、実践者など多様な人達と議論する場をつくっている。

その地域デザイン学会が年に一回開催している全国大会が9月1日に開催され、基調講演を私がすることとなった。招聘講演にはダークツーリズムに関する執筆や研究をされている井手明さんも登壇する。井手さんは「ダークツーリズムと地域社会 震災遺構と地域の復興」というテーマで話されるようだ。ちょうど、井手さんが書かれた『ダークツーリズム 悲しみの記憶を巡る旅』 幻冬舎新書)を読んでいたところだったので、著書を踏まえながらいろいろと考えを整理できる機会になりそうだ。

他にも、各セッションでは興味深い講演や研究発表が行われている。地域デザインというテーマをこうして多角的に議論、研究することによって、今後の自身の活動の糧になりそうだ。

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さて、私が行う基調講演では何を話そうか、と考えてたところだった。7月には予稿を提出しなければならなかったため、6,7月頃には大枠の講演の方向性は固まった。「つながりが生み出す地域コミュニティと市民経済について」というお題で話すのだが、これはもちろん「シビックエコノミー」の事例を軸にしながら、そこにある「つながり」を理論的にしながら、持続可能な地域経済を作るために必要な方法論について整理したものをお話できればと思っている。

参考理論として「コミュニティ・キャピタル」の考えをもとに、「つながり」と一言で表現されがちなものを、コミュニティ・キャピタルの理論をもとに類型化し、そこから渡辺さんが提唱した「自分たち事」という考え方とリンクさせながら、シビックエコノミーにおける「市民」という存在について、新しい角度から浮き彫りにできればと思っている。講演が終わった後に、講演内容をサマリーしたものもまとめてみたい。

■地域デザイン学会全国大会の概要はこちらから
http://www.zone-design.org/conference/201809/program.html